ミノルタTC-1

なんとなくカメラが欲しくなった,10年くらい前のこと。取りあえずカメラ雑誌を買って物色してたらこれがイイらしい。ちょっと高かったけど買って,とにかく撮り始めた、被写体はなんでもよかった。自然光で寄りで撮れた写真の出来上がりが気に入っていた。短・単焦点のレンズなので「もう一歩」寄る勇気が試されている気がした。三十歳を挟んだ何年間かの間、このカメラをずっと持ち歩いていた。ヒトは余り楽しく撮れなかった気がする。別にロマンとかアートとか語るツモりはない。
ただ今でもデジカメでビューっとズーム寄りすると、なんだか負けたような,クジけたような,不思議に情けない気持ちになる。しかし子供らの笑ってたり戦ってたり,イイ顔だと画角とか構図とか背景ボケとかはお構いなしに写真の出来映えはイイ。