死んだバーサンのこと

その頃には珍しくないけど7人の子沢山で戦中を乗り切った明治の女。ジーサンは国鉄マンだけど今になってやっとワカるスゲー道楽ジジイ。遺品にアサヒペンタックスの一眼とかローライとかカメラゴロゴロ,なんか判んないけどバイオリン抱えて無声映画の伴奏のアルバイトしてたとか,トランペットなんかも出てきたり。たぶん給料はほとんど自分の趣味に消えてたよな。
バーサンは産婆さんだったらしい,なんか何人取り上げたとかの瓢箪の房を見た記憶がある。ジーサンが株でスッたので小さな持ち家も失ってさ,なんかしばらく同居で暮らしたんだ。そーっとお茶を出す(なんかヌルくて旨くない),水道の蛇口をスンゲー固く閉める,ソウル系のライブビデオとか見てると「おーおークロンボが生意気に」とか唖然とするコトバを吐く。あー,でも社会通念ってほんの数十年で流動的に変化するんだよなぁ,もっといろんな引き出しあっただろうに,遮断してしまったなぁ,とやや後悔。