つい即キレてしまう「アナログな人」エクスキューズ

テクノな機械の操作が苦手なことを言うらしい。ではアナログ回路に強いかと思えばそうでもないらしいし,アナログ信号の家電配線もあんまり出来ないらしいし,せめてアナログ信号を伝達するケーブルを巻き上げる時くらいはちゃんと八の字で巻いてくれるかというと,そうでもない。つまり機械の操作をしたくないことを「アナログ」というらしい。
元来,機械を触るのが億劫な人なのだ。ハイテックなアップトゥデイトな機械がCPUのデジタル処理であるという聞きかじりが彼らにエクスキューズを与えているらしい。
「いやYES/NOの2値でなく,中間の頃合の感性をアナログって言ってるんですよ」などという。では問うがその感性の分解能はいかほどのものか。例えば痛覚。針を二本と協力者を用意する。いろんな幅で2本,もしくは1本の針で肌のどこかを突付いてもらう,1本か2本か区別できなくなる2本の針の幅は思ってるより大きいぞ,1cmに近いかもしれない。そんなガサツな中間を感性とか言ってるのか,デジタル媒体のコンパクトディスクはまぁ2値だけど16桁であってつまり2^16=65536段階,対数とってS/N比にすると90dBであって身長170cmの1/65536は0.03mmである,音の大きさで言うとぐっすり眠れる寝室と新橋のガード下を超越し聴覚が破壊されるほどのレンジの広さである。
まぁ古い奴ほど新しいものを欲しがりながら「アナログ」って言うな,ってことだ。