撮り鉄、奇跡のショットに遭遇

その男、途中駅から乗ってきた。いつもの通勤電車のレギュラーメンバーではない挙動が落ち着かなく邪魔だ、ちょこちょこ胸ポケから小さな紙に印字した数字の表を取り出しチェックしている様子、なんだろう。電車が停車駅に入る、その男は開きかけの扉を割って下車、しながらトートからデジタル一眼を取り出す。停車駅は京都と神戸に路線を分ける分岐駅でもある、すかさず向かいから滑り込んできたのはイベントペイントされた企画車両、ショット/ゲット→再乗車。
そうか手持ちの表は運行のタイムテーブルで線路上のマーカー睨み合わせながら運行確認していたのだな。心の中で拍手を贈った。