シンガーソングライター

就職して茨城県南に一人で住んだ,大阪神戸で暮らした学生時代の街の常識があんまり通用しない。一人だしクルマも持たなかったしまぁアコガレたトーキョーシティに毎週末には遊びに出られるくらいの25歳独身の俺。永井隆さんが大村憲次さんにギター弾かせるライブだとか,吾妻光良さんがウィーピングハープ妹尾さんと演奏したりとか,ピアニカ前田さんにうっかり泣いたりとか,京阪神じゃなんかそんなの見れないライブとか一人だけどウキャウキャ言って見に行く。
中古のレコード屋とか楽器屋とかも素通りしないけどディスクユニオンも素通りしない,入ったらなんか握り締めて出てくる,みたいな具合。で,誰これってジャケ買いしたこれ。青くっさい青春フォークロックみたいな,あーでもなんだこのムズムズ感。バンドブームが去って,渋谷系とか言われてた国産オシャレポップがちらほら,スカファイアーも着火目前,いやその辺よく知らんけど。とにかくフリッパーズギターがバラけてオザケンのLIFEがヒットするまでのハザマ時期。これ買って聴かなかったらキャロルキング聴き直すこともジャクソンブラウン聴いて「なるほど」と思うこともなかったと思うのですよね,まぁ思わなくても構わんのだけれども。スライドとかデビッドリンドレーみたいな奇怪アプローチしてるギタリストは誰なのかね。