観たいような観なくてもいいような映画

ギター始めた80年代半ば,ロック&ギター雑誌のインタビューで当時のアイドル達がクチを揃えてジミを大いに語っていた。どうもロックギターを弾く資格としてジミを「分かって」いないとあかんらしい。そりゃもう手当たりしだい聴くさ(中古,レンタル)。まぁやたらねノイジーだし汚いしボストンみたいなキレイなディストーションサウンドじゃないしギャーとかワーンとか辛い。でも聴かなきゃ,ロックギターを弾ける人になれないらしいのでどんどん聴く。インザウェストってライブ盤でのジョニーBグッドくらいしか正直楽しくなかった。まぁ周りの連中には「ジミヘン」の凄さをいろいろ語ってみてたけども。実は「パープルヘイズとかなんなの?」て感じ。モンタレーポップは裏面のオーティスレディングの「長年しつこく愛し続けて(勝手邦題)」の声で伝説のソウルシンガーと呼ばれたのが理解できたが。
ある日,「炎のライブ(オフィシャル邦題:In Concerts)」をヘッドフォンで何十回目か聴いているとき,やっぱウトウト半寝しててストーンフリーのインタープレイに差し掛かったんだよ,スパニッシュとかやってみたやつ。ぐぁ,と弾いてる姿の画像がイメージに流れ込んできてさビックリした。レンタルビデオなんてまだ近所にはなかったし,あっても昔のロックフィルムなんてジャンルは品揃えなかった頃だから,当然「生きて動いてるジミ」なんて見たことないのに。
まぁその後いろいろ世間は変わり「4年間のキャリアで生きて動いてるジミ」もあらかた観た。あの時のイメージに流れ込んできた通りだったけども。映画になってたくさんの人が見て,彼の才能が伝わるのは嬉しいこと。だけど,あの時に観えた姿を私は持っているので別に誰かに再現してもらわなくてもいいです。あー,ロイヤルアルバートホールでの演奏らしい,そのストーンフリー。たくさん観たビデオでもyoutubeでも見たことないんだ。

[シネマトゥデイ映画ニュース] 天才ギタリストとして今も多くのファンを持つジミ・ヘンドリックスが、伝記映画として復活する可能性が出てきた。

 現在、企画を練っている最中で、ヘンドリックスの義妹が経営する遺産管理団体からの許諾が出れば実現に前進する。ヘンドリックスの伝記映画企画は2006年にも立てられたが、この時は、制作会社のドラゴンスレイヤー・フィルムズが管理団体から許可を取れず、さらに高等裁判所からも、製作側には音楽や肖像使用の権利はないとして頓挫してしまった。今回、制作会社のレジェンダリー・ピクチャーズは先に綿密な企画を立ててから管理団体の許諾を待つ予定で、現在のところは権利関係の契約は白紙状態。キャストの予定なども立っていないが、ファンにとっては天才の姿をスクリーンで見られるチャンスとあり、期待がかけられている。

http://noize.easter.ne.jp/stone_free.html