春夏秋冬

他人に認められたい欲や,意見の対立を叩き合う執着とか,我儘ゴネて通らないと社会に不満感じたりとか。そんな20代。泉谷しげるのソングライティングは切れている,そりゃ時代のカリスマに持ち上げられるわ。
で,その歌が世に放たれてから10数年後のカバーがSION。トムウェイツみたいなアレンジと歌声の荒み方,眉毛ないし凄まじい怨念を表現した。「季節のない街に生まれ」から始まる生い立ち恨み節,「やっと見つけた優しさはいともたやすくしなびた」で結ぶ裏切りのバラッド,「また一つズルくなったことを,照れ笑いで隠す」葛藤のブルース。「今日で全てが終り,今日で全てが始まる」成長と幼さへの決別とこれからの人生への希望の歌でもあるのか,そうか。
ただ,SION版で省略されている「なにもないとこですが,ホンのついでで構わないですから,是非遊びに来てください」,何で省略したのかね。希望部分の大事なパートだと思うのです。
http://www.youtube.com/watch?v=TAXA9YgOOr4